ビデオSALON 2014年10月号で電動雲台無線化キットが紹介されました。 このエントリーを含むはてなブックマーク Clip to Evernote

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昨日発売されたビデオSALON 2014年10月号にて、筆者が開発中の「電動雲台無線化キット」を紹介いただきました。これは、市販の電動雲台とビデオカメラをリモートで操作できるようにするキットで、筆者が手がけているネット配信の現場で必要にせまられて作ったモノです。

その概要や開発の経緯やについては、ぜひとも誌面をご覧いただいきたいのですが、最初の試作品ができたのが昨年2013年3月、ようやくキットとして配布できるかもというところまできています。

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記事中では、Maker Faire Tokyo 2014で売る予定であると告知していたのですが、入稿後、選に落ちた旨の通知があり、残念ながらMaker Faireでの販売はできなくなりました(出展申込をしていた知人の多くも落ちてしまったそうで、かなり狭き門だったようです)。今後の販売予定については、またお知らせしたいと思います。

なお、これを作るにいたったきっかけは、2013年7月に開催されたネット配信関係者が集ったイベント「LED」でのプレゼン資料でも説明しているので、そちらも併せてご覧ください。

キットは、ビデオカメラの向き(パン/チルト)の制御には、市販の電動雲台Bescor MP-101を使い、ビデオカメラのズームやフォーカスなどの制御をLANC規格のリモート端子経由で行います。LANCは元々ソニーの独自規格ですが、キヤノンの民生用ハイエンドモデルや業務機などに搭載されています。ソニーのハンディカムでは、現行機種は特殊なマルチ端子(マイクロUSBをベースに独自拡張された端子です)での対応になっています。

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記事では「ゲームコントローラーで(中略)コントロール」と紹介されてしまっていますが、これはまったくの誤りで、コントローラも当然ですがオリジナルです。コントローラに使っているジョイスティックの部品は、おそらくコンシューマゲーム機で使われている部品とほぼ同じものではありますが......。

1つのリモコンで最大4セットまでの雲台とビデオカメラの制御を行えます。操作は右側のジョイスティックが雲台のパン/ティルト、左側がビデオカメラのズームとフォーカスなどで、スイッチで制御対象のカメラを順次切り替えるようにする予定です。

現在は、最終的にキットとして配布するバージョンにほぼ近いものができており、あとは、無線のチャンネルの切り替えや子機側のIDの変更をするためのDIPスイッチを追加し、4台の雲台/カメラに対応した基板の設計と、それに対応したソフトウェアの開発を行なっています。

一部の方からは、熱烈に欲しいとの声をいただき、お待たせしていますが、なんとか11月くらいには配布開始できればと考えております。


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